2015年6月10日水曜日

十月通信6月号

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        十月通信   2015.06.10 第094号

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 みなさま、いつもご贔屓いただきありがとうございます。
 もうじき梅雨がやってきます。あのジメジメした梅雨が、日本人特有のしっ
とり感を、心とお肌に、そして自然を豊かにしているのかもしてません。エス
テのメニューの一つと思って乗り切りましょう。
 さて、今月のわたしの歌。

♪ 磐梯山揺れて五月(さつき)の水鏡若き農夫を車窓よりみる
♪ 薄緑早緑濃緑青緑走る緑野に白壁の家
♪ 一列に空がフィールド須賀川を揃い天飛(あまと)ぶ鯉の大群
♪ 反戦歌懐メロのように聞こえますいついつまでもingよ

 五月の連休に会津若松に向かう列車でみた、走り行く田圃や山々、そして変
化に富んだ緑のオンパレード。車窓から見える働き者の若者の苗代作りに気持
ちが動きます。
 映画祭で毎年訪れる須賀川の空は、いつも晴れ晴れと鯉のぼりが自由闊達に
泳ぎ、嗚呼、五月はなんて素晴らしいのだろう! と思わせてくれます。
 たとえば、「花はどこへ行った」とか、1960年代、70年代頃の反戦歌が
映像に流れて、まるで懐メロ。今でも、どこかで戦争中であることを忘れては
いけないのです。今でもアイエヌジーなのです。

■【好きな歌】
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 ♪ 副調でキューふるわれに哀愁の香は漂っているのだろうか
             藤原龍一郎『夢みる頃を過ぎても』(平成元年)

 藤原龍一郎(ふじわらりゅういちろう)、昭和26年、福岡市生まれ。早大卒。
ラジオ放送のプロデューサー。
 職業柄、芸能人の固有名詞がどんどんと、カタカナもどんどんと、中に〝われ〟
もたくさん出てきてリズミカルな芝居を見ているよう。林真理子のヌードの形容
なんか笑っちゃいますね。
 作者は歌を吐き出すことで自分を調整しているのかも。

 ♪ 「がきデカ」をふたたび笑う夜にしてーさびしきせつなきはかなきわれか
 ♪ フっくん、やっくん、モッくんなどと名づけたる金魚三匹すでに死にたり
 ♪ 何告げる真夜の稲妻ポスターのエレファントマンもわれもかなしき
 ♪ 林真理子のヌードのように容赦なく秋の没陽がわれを責めるよ

■【「Bar十月」作品展】
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◎根本佳奈版画展「ある月夜の晩に」:6月1日(月)~15日(月)
 街を行く人も草原を歩くシロクマも、なにを考えているのでしょう。昨日や
明日のことなど、静かに語りかけてきます。根本佳奈さん、十月、初登場。

◎金姫眞作品展:6月16日(火)~30日(火)
 縦横無尽に進んでいく線、その線はちからづよく、なにかに絡まりつつ絡め
てさらに進んでいく。Kim Heejinさん、ソウルからやってきます。

 7月は、
 ◎西英一作品展「en3」:7月1日(水)~15日(月)
 ◎李元淑作品展:7月16日(木)~31日(金)
  毎回、センシティブな立体作品を展示してくれる西さん、今回はどんな作
 品を用意しているでしょうか? Lee Wonsukさんは大胆精緻な線と色合の
 木版画を制作していて、日本版画協会賞、川上澄生美術館木版画大賞等受賞
 も多い。

■【日本酒の会】
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 6月・第118回日本酒の会は「群馬県のお酒」です。

 候補酒は、水芭蕉(川場村)、町田酒造(前橋市)、秘幻(長野原町)、分
福(館林市)、船尾灘(吉岡町)、桂川(前橋市)‥‥‥。

 6月27日(土) 午後7時頃~、当店「Bar十月」で。
 会費は2,700円、酒肴付。おもに地元のみ流通の、おいしいお酒が登場しま
す。うるさい薀蓄なし。酒肴の持ち込み、また初めての方、大歓迎です!
 7月は「栃木県」、8月は「千葉県」のお酒の予定。
 皆様、いっしょに、おいしいお酒を飲みましょう。

■【お知らせ】
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◎『百花十月』第9号 ¥150/1部 5月20日に発行、好評販売中!
 ポエトリ:みたま坂(野田新五)、スケッチ:蹄の音(山本佳典)、
ラテンアメリカ前衛詩人列伝9 エンリケ・モリーナ(鼓直)

◎大人の修学旅行2015年は、愛媛県松山市です。
 3日連休の中日、2015年11月22日(日)14時~、萬翠荘(愛媛県松山
市一番町3-3-7)で演奏会。終了後、居酒屋「助格」で懇親会。市内ホテルに
宿泊します。
 萬翠荘は、旧松山藩子孫の久松伯爵が別邸として建設したフランス風洋館で、
国指定重要文化財。夏目漱石が下宿していた愛松邸のすぐそばです。

■【映画日記】
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 なんだか見たい映画が目白押しで、映画館に住み込みたいぐらいです。
 さて、5月に観た映画は、

  1.僕たちの大地         11.国際市場で逢いましょう
  2.イマジン           12.追憶と、踊りながら
  3.アラヤシキの住人たち     13.ビリギャル
  4.瞳は静かに          14.チャッピー
  5.今夜、列車は走る       15.イタリヤは呼んでいる
  6.小さな世界はワンダーランド  16.サンドラの週末
  7.百日紅            17.最後まで行く
  8.ハーツ・アンド・マインド   18.あん
  9.ゼロの未来          19.私の少女
 10.真夜中のゆりかご       20.ダライ・ラマ14世
                *すかがわ国際短編映画祭 

「真夜中のゆりかご」は意外な結末にどっきり。「ビリギャル」なかなか良い。
「あん」もおすすめ。「ダライ・ラマ14世」、チベット語を学ぶ子どもたち
の輝く瞳に、いつの日か、チベットという国が地球儀に載ることを祈る思いで
一杯です。
「ハーツ・アンド・マインド」はデジタルリマスター版による復活版。40年
前のベトナム戦争ドキュメント。その時に、もっぱら空から爆弾を落としてい
た兵士の話。「自分は爆弾を落とすのがうまくて自慢だった。が、自分に子供
が生まれた今、考えると‥‥。アメリカの人々は、自分の国が焼け野原になっ
たり、目の前で子供がナパーム弾で焼け焦げてゆく姿を見ていない」そこまで
言って、彼は泣き出している。この映像はアメリカの若い人たちにみせたほう
が良いと心底思う。
 ある仏教の僧侶は、「500年も続いた仏教を阻害し、寺を壊して殺して、許
せません」と。ベトナム戦争に駆り出された兵士の中には精神を病む人が続出
したとか。また、政府高官が言っていました。東洋人の命は西洋人の命より安
いのだと。信じられますか? 日本も、これから、危ない道を歩かされそうな
気配も出てきて、各自しっかりしたいですね。

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編┃集┃後┃記┃
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 少し前に、ギタリストの村治佳織さんが長崎県の五島の教会を巡る番組を観
ましたが、病を克服した彼女ならではの再生の祈りが伝わる画面でした。島の
人たちの教会での祈りの姿、久賀島の小学校の卒業式などは、遠い昔の自分の
卒業式を思い出し、今でもこんなに純な場所があるのかと感嘆しました。

 映画の欄でも触れましたが、須賀川国際短編映画祭で上映された、埼玉県加
須市の女性職員による、福島県から騎西高校に避難した町民を取材した作品に
は脱帽。監督の目線と言葉は、対象の人たちとの距離が殆どなく、自分の言葉
のようで説得力ある作品。伝えると言うことは、対象の人に自分の気持ちを着
せるようなものかもしれないと思いました。一般映画館上映の機会があること
を願ってやみません。

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         十月通信  2015.6.10 第094号
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     E-mail:kkmoravia@u01.gate01.com
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     17時~24時(土曜・祝祭日は19時―24時)
     日曜は休みます。

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