2017年11月12日日曜日

十月通信11月号

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        十月通信   17.11.10 第123号
                 発行:Bar 十月(新宿ゴールデン街)
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 みなさま、いつもご贔屓ありがとうございます。
 菊薫る秋、11月3日は文化の日、まさに晴天に恵まれ、勲章の映える日で
した。当店が大変お世話になっている、長崎の井原東洋一さんもそのお一人で
した。被爆者の視点から、生涯ぶれることなく非核の大切さを訴えて活躍され
ていらっしゃいます。

 さて、今年は三の酉まであるそうな。火事に十分気をつけたいものです。
 今月のわたしの歌です。

 ♪ 淡々と流れし時を歌として一二首ばかりあの災害も
 ♪ 第二歌集「お気に召すまま召されるままに」笑顔湛えてまた進みましょ
 ♪ 山形の新幹線はゆったりと農家の軒を確認しつつ
 ♪ 柿の木が満開のよに実をつけて農家の庭に手を広げてる
 ♪ 山形の映画祭にて新宿の知人と並ぶ蕎麦屋のランチ

 私の第二歌集が出版され、10月下旬に、お祝いの会を開いていただきまし
た。嬉しいひと時を、皆様と過ごすことができました。第一歌集から7年が経
ちその間の歌をまとめた歌集です。素晴らしい時をいただき感謝感激でした。
 10月、隔年に開かれる「山形国際ドキュメンタリー映画祭」に行ってきま
した。いつも晴天に恵まれるのですが、山形の市街地はすっきりしていて気持
ちよく、シネマのハシゴは楽しい時間でした。でも夜は、街もちょっぴり静か
でした。

【好きな歌】
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 ♪ めし粒をこぼしつつ食ふこの幼貧の心をやがて知るべし 
                 長澤一作『松心火』昭和34年

 長澤一作(ながさわいっさく)、大正15年~平成25年。静岡県生まれ。
佐藤佐太郎に師事。下の歌にも、小さな幸せという香りがとてもします。身の
回りのちょっとした出来事の中にある安らぎのようなものを感じます。
 17歳でアララギ歌会に出席。場所がわからずに、通りすがりの方に「アラ
ラギの歌会の場所はどこですか」と聞いたところ、それが斎藤茂吉だったとい
うエピソードがある。
 ♪ コスモスの花群に風わたるとき花らのそよぎ声のごときもの
 ♪ 半身に暖爐の熱を受けながら椅子にをりこの小さき平和
 ♪ 秋日さす貨車駅の錆びし線路の上ふはふはといま白猫よぎる
 ♪ 轟々として夜の海荒れゐたり貧も願ひも思へばかすか

■【「Bar十月」作品展】
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◎向瀬杜子春インド写真展 シャンティニケタン~平和郷の子どもたち:
 11月1日(水)~30日(木)
 向瀬杜子春さんは、インド先住民族サンタル族の子供たちを長年撮り続けて
います。途中、作品の入れ替えがあります。

 12月は、
 ◎おぐらとうこ&野田新五作品展:12月1日(金)~15日(金)
  新しい作品を展開しつつあるおぐらとうこさんの人形と、いつも意表をつ
 いた素敵な作品を展示してくださる野田新五さんの作品のコラボです。
 ◎竹上妙木版画展:12月16日(土)~30日(土)
  先日刊行された、わたしの第二歌集のカバーと表紙に、妙ちゃんの版画を
 使わせていただきました。皆様、木版画展、お待ちしています。

■【日本酒の会】
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 11月・第147回日本酒の会は「和歌山県のお酒」です。
 候補酒は、高野山般若湯(かつらぎ町)、龍神丸(有田川町)、超超久(海
南市)、黒牛(海南市)、雑賀孫一(紀の川市)‥‥。
 11月25日(土) 午後7時頃~、当店「Bar十月」で。
 会費は2,700円、酒肴付。

 10月「島根県」は、天穏/山廃無濾過純米、出雲富士(佐香錦)/特別純
米、裏奥出雲の一滴/純米五百万石ふなくち生原酒をいただきました。
 12月は「茨城県」のお酒の予定。毎月、月末の土曜日にやっています。皆
様、いっしょに、おいしいお酒を飲みましょう。

■【お知らせ】
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◎くぼたかずこ第二歌集 発売中! 定価:1,500円
 私の第二歌集『お気に召すまま召されるままに』が、10月半ば、ながらみ
書房から発行されました。友を送るうた、母のうた、そしてバー十月の酒場う
た。カウンターにてお待ちしています。
 どうぞよろしくお願いいたします。

◎中村仁インド古典音楽演奏:11月24日(金)20:00~、Bar十月
 中村仁さんは、インドでも本格的な演奏者が少ない弦楽器イスラジを極めた
演奏者。今月展示中の「向瀬杜子春インド写真展」に合わせた企画。投げ銭ラ
イブです。皆様、是非、お聞きください。
 「中村仁インド古典音楽 秋のリサイタル2017」11月18日(土)
18:30開演、杉並公会堂小ホールも併せてご案内します。

■【映画日記】
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 なんだか見たい映画が目白押しで、映画館に住み込みたいぐらいです。
 さて10月に観た映画は、
  1.台北ストーリー      10. 僕のワンダフルライフ
  2.恐怖分子         11. 静かな二人
  3.愛を綴る女        12. 彼女がその名を知らないその鳥たち
  4.ポルト          13. 天竜区奥領家大沢別所製茶工場
  5.リングサイド・ストーリー 14. 選挙に出たい
  6.ドリーム         15. 願いと揺らぎ
  7.エルネスト        16. そこにとどまる人々
  8.セザンヌと過ごした時間  17. 自画像:47KMに生まれて
  9.バリー・シールアメリカをはめた男

「台北ストーリー」エドワード・ヤン監督作品。有名な侯孝賢監督が主役をし
ていて秀逸。「ドリーム」は米国の宇宙開発に貢献した黒人女性たちが、周囲
の冷たい視線を尊敬の眼に変えていく様子が素敵。
「エルネスト」私としては期待しすぎたかも。「彼女がその名を知らないその
鳥たち」オススメです。「僕のワンダフルライフ」犬好きの人も他の人も好感
の持てる作品。

 山形国際ドキュメンタリー映画で「選挙に出たい」が面白かった。新宿で飲
食店を営む中国人男性が日本国籍を取得し、新宿区議選に出馬しての選挙運動
を追っている。誰も応援のいない中、別れた妻とその息子が応援していたのに
は感動。期間中の色々な出来事が可笑しくもあり、日本のおばさんが、彼は中
国男性なのに韓国の人と思い込んでいる愉快な勘違いとか。監督は若い中国人
女性で、邢菲(ケイヒ)。いやぁ、なかなかでした。

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編┃集┃後┃記┃
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 先月行った山形国際ドキュメンタリー祭は何度かお邪魔していますが、その
度に寄る喫茶店のマスターは、80歳をすぎても矍鑠として素敵でした。夜の
街も世代交代が進んでいるようで、お洒落なワインバーなどがチラチラと。
 また、先月は、「さよなら・あんにょん・さいちぇん」というドキュメント
の上映会が居酒屋千草(新宿駅東口)でありました。北朝鮮から中国へ結婚と
いう形で渡り、日本に来るまでの母子を追っています。日本で学ばれた高命成
監督によるもので、参加者には驚きの声が上がった。大勢の人に観てもらえた
らと思う作品でした。

 今回の国政選挙にはもうがっかりで、日本人でいることが恥ずかしい思い。
言論などの統制の怖さを我々はもっと意識せねばと思うのですが。若い人たち
には言いたいことが言えない、したいことができない怖さを、もっともっと想
像して欲しいのです‥‥。
 どんどん冬まっしぐらです。みなさま体調にお気をつけて、日々をお過ごし
ください。

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         十月通信  2017.11.10 第123号
●発 行:「Bar 十月」 くぼたかずこ
     〒160-0021 新宿区歌舞伎町1-1-10 tel.03-5272-1171
     E-mail:kkmoravia@u01.gate01.com
●営業日:月曜~土曜 17時~24時(土曜は19時―24時)
     日曜・祝祭日は休みます。

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十月通信9月号

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