2016年12月10日土曜日

十月通信 12月号



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        十月通信   2016.12.10 第112号

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 みなさま、いつもご贔屓ありがとうございます。
 いよいよ師走です。今年一年どんなことがありましたでしょうか? 良いこ
と嫌なこと数々あったと思いますが、暮れまでたどり着くことができて、まん
ずまんずです。
 生きていればこそ綺麗な花にも人にも会えるのです。人生はマジックボック
スのようです。自然体でいきたいですね。
 さて、当店「十月」は、年内30日まで、新年は4日からです。これからも
どうぞよろしくお願いいたします。日本酒の会も繰上げての17日です。
 さて今月のわたしの歌です。

 ♪ 柿蜜柑梨栗葡萄ラフランス柘榴も林檎も漢字も熟れ頃
 ♪ 秋くれば母の手作り乾燥芋よ白き粉を吹き手で払いつつ
 ♪ 母の濃い蓮の煮物がふと懐かしく今度ゆっくり作って見ましょ
 ♪ 血脈などなくても母の味が好き朝の味噌汁夕餉のシチュー
 ♪ そういえば彼の日の母は父の目を盗んでパチンコしてったっけ

 近所のスーパーで秋の果物の勢揃い。日本の豊かな秋を思うと幸せな気分に
なります。
 私の亡き母は育ての母です。いつも厨にへばりついて、たくさんの料理に奮
闘しておりました。朝は味噌汁の具を刻む音と味噌の匂い、お米の炊ける匂い
で起きましたっけ。やれ食べろ、それ食べろと、いつも空腹になったことはあ
りません。だんだん似てくるのです。やはり親子だと実感。

【好きな歌】
● ……………………………………………………………………………………… ●

 ♪ 沼ぞこの泥と化(な)りゆく黒き葉も俯瞰の月も冬夜の鎮(しずも)り
                山田あき「飛泉」昭和43年

 山田あき(やまだあき)、明治33年、新潟県、県立高田高女卒。平成8年
に96歳で逝去。
 昭和6年、プロレタリア短歌運動を通じて坪野哲久と出逢い、結婚。夫とと
もに「鍛冶」を創刊し、同人誌「氷河」を創刊。夫と志を同じくしているのが
本当によく伝わります。広く、古代の女性の地位の事、混乱したアジアの女性
のことなど‥‥、おそらく芯の強い女性なのでしょう。
 病気がちの夫を、生活を支え、貧苦に負けず、愛する夫との暮らしからくる
ブレない歌が素晴らしいです。

 ♪ みずからの選択重し貧病苦弾圧苦などわが財として
 ♪ 縛されてきみ若かりし指先に茫々とあそぶ今日の煙草火
 ♪ 古代史伏せて声哭くものをきかんとすみじめに過ぎき人類の母
 ♪ 新しき世紀をよぶは誰ならん拈華微笑のアジアびとあり

■【「Bar十月」作品展】
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◎日暮雄一写真展「祈処土中」:12月1日(木)~15日(木)
 アフリカはマリ共和国の土のモスクを撮った写真を展示しています。なんと
も不思議な建物です!

◎竹上妙木版展「今宵よい夜酔いまわる」:12月16日(金)~30日(金)
 竹上妙さん、いよいよ酔っ払いをテーマに版画を制作か!? 今年の十月展
も楽しみに待っています。

 2017年スタート、年明け1月は、
 ◎中平穂積写真展「JAZZ GIANTS」:1月4日(水)~31日(火)
  中平穂積さんは、1961年、アート・ブレイキー初来日を撮影、ジャズ
 写真をスタートしました。同年11月、新宿にジャズ喫茶DIG開店。62
 年、新宿伊勢丹で「ジャズアーティスト」写真展。ジャズ写真、50余年。
 2014年、集大成としての写真集『JAZZ GIANTS 1961-2013』を刊行。

■【日本酒の会】
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 12月・第136回日本酒の会は「秋田県のお酒」です。
 候補酒は、まんさくの花(横手市)、飛良泉(にかほ市)、福小町(湯沢
市)、秀よし(大仙市)、福乃友(大仙市)、能代(能代市)‥‥。
 12月17日(土) 午後7時頃~、当店「Bar十月」で。
 会費は2,700円、酒肴付。

 11月「宮城県」は、萩の鶴(純米)、墨廼江(特別純米)、澤乃泉(特別
純米)をいただきました。
 年明け1月は「岩手県」、2月は「福井県」のお酒の予定。毎月、月末の土
曜日に開催。皆様、いっしょに、おいしいお酒を飲みましょう。

■【映画日記】
● ……………………………………………………………………………………… ●
 なんだか見たい映画が目白押しで、映画館に住み込みたいぐらいです。
 さて11月に観た映画は、
  1.コンカッション     11.ホライズン
  2.戦場のメロディー    12.ガール・オン・ザ・トレイン
  3.ジュリエッタ      13.ブルゴーニュで会いましょう
  4.何者          14.人間の値打ち
  5.奇跡のピアノ      15.インフェルノ
  6.弁護人         16.聖の青春
  7.この世界の片隅で    17.ハンズ・オブ・ラブ
  8.深夜食堂        18.湾生回家
  9.湯を沸かすほどの熱い愛 19.華麗なるリベンジ
   10.オケ老人        20.メイ・イン・キャット

 韓国作品の「戦場のメロディー」「弁護人」「奇跡のピアノ」は素晴らしい
と心から思いました。「弁護人」ではソン・ガンホが名優であることに納得! 
 ドキュメント「奇跡のピアノ」は、眼球がないことにより生まれながらに光
の世界を持てない里子へ注ぐ、気取りのない母の愛に感動しました。「本当の
おかあさんに会いたい」という子供に、「いつも一緒にいるのがお母さんだよ」
と答える母親。まさに本当ですね。頭が下がります。
 「オケ老人」も愉快。「ジュリエッタ」は映像の始まりからお洒落なセンス
の良い作品。「ガール・オン・ザ・トレイン」誠にスリリングで佳作。「湾生
回家」は台湾への熱い想いが十分に伝わり感動的でした。

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編┃集┃後┃記┃
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 一年が過ぎようとしております。なにか毎年、早いものだねぇ、なんて言っ
ているような気がします。
 暮れの準備などにバタバタして、日常の人々の温かい気持ちに気がつかない
ことがあります。身近な人を気遣って、来年も同じような言葉を掛け合いたい
と思います。愚痴でも文句でも感嘆符でも!

 今年の秋に、「森の水車」という歌をカラオケで歌ったのですが、初めはな
んとなく調子の良い歌だなぁという感じでした。後日、2回目を歌った時に、
「あれっ! なんて日本人なんだろう、これは復興ソングだ」と。
 そもそもこの歌は、清水みのる作詞、米山正夫作曲、高峰秀子の歌で昭和
17年に出たが、わずか4日で当局より発禁令にあい、昭和26年に並木路子
で再び。後日、NHKのど自慢チャンピオン第1号の、荒井恵子の歌により大
ヒットしたそうな。
 真面目で、前向きな勤勉実直が全体に歌われており、今こそ歌いたい歌であ
ると思いました。浜松市内には「水車小屋」の公園があるそうですよ。

 さて、来年5月の、じょんのび村への「大人の修学旅行」が楽しみです。

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         十月通信  2016.12.10 第112号
●発 行:「Bar 十月」 くぼたかずこ
     〒160-0021 新宿区歌舞伎町1-1-10 tel.03-5272-1171
     E-mail:kkmoravia@u01.gate01.com
●営業日:月曜~土曜 17時~24時(土曜は19時―24時)
     日曜・祝祭日は休みます。

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Bar 十月 ホームページ : http://sites.google.com/site/kkmoravia/
十月通信 back number: http://ju-ga-tsu.blogspot.com

2016年11月13日日曜日

十月通信 11月号



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        十月通信   2016.11.10 第111号

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 みなさま、いつもご贔屓ありがとうございます。
 十一月、今月は漢字表記だと士(さむらい)の月だそうです。「武士は食わ
ねど高楊枝」などと、やせ我慢の代表のような言葉がありますが、何事もゆっ
たりとして、はしたない行動はとらないという意味かと。良い方に解釈し、物
事に落ち着いて対処したいものです。次月は師も走り出す師走ですからね。

 先月末、秋田県潟上市にある「ブルーホール」という写真ギャラリーにお邪
魔しました。今月、当店でも展示中の写真家、中村征夫さんの写真展やコンサ
ートなどを開催しています。
 小玉醸造の酒蔵を改造した素晴らしい空間。ゲストのさとう宗幸さんの美声
を堪能した後、秋田市内に戻りました。駅付近の繁華街「川反(かわばた)」
をお散歩したのですが、日曜日とあってか近頃そうなのか、ちょっと寂しい通
りでした。とはいえ、そのうちの一軒の居酒屋で、大変美味しい秋田を堪能し
ました。海の物から山の物からネバネバしたものなど。まさに栄養満点!
 さて今月のわたしの歌です。

 ♪ 仕事鬱抱える娘を思いつつ焦れ鎮めおり父のカラオケ
 ♪ 不甲斐なきとは思わぬも放りつつあつく見守る父のやさしさ
 ♪ 嫁す前夜われにボソッと大丈夫か寡黙を二乗したわが父おもう
 ♪ 晴れた日が二日続いてこの秋もそれでお終い冬がそこまで  
 ♪ 金木犀気づかずに往き北風が銀杏からめて歌舞伎町は冬

 お客様に、娘さんをとても心配している方がいらして、自分のそんなストレ
スを一人カラオケで紛らわしているとのこと。そんな話をいつも感動して聞い
ていますが、父の愛も壮大ですね。 思えば農村へ嫁入りする時の我が父も。
 今年の秋はまったく、秋という秋を認識できずに終わったようです。小さい
い秋も見つけられませんでした。

【好きな歌】
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 ♪ 夕まぐれ涙は垂るる桜井の駅のわかれを母がうたへば
                岡野 弘彦「天の鶴群」昭和62年

 岡村弘彦(おかむらひろひこ)、大正13年、三重県美杉村(津市)の代々
神主の家に、長男として生まれた。国学院大学卒。
 学生時代から、釈迢空(折口信夫)の家にあって薫育を受ける。とても穏や
かなお人柄の方のようですね。ひらがなの用い方にもそんなイメージがふつふ
つと。幾つになっても人を想う空気が詠まれていて、純情な気持ちを持ち続け
ているようです。

 ♪ ただ一羽ちまたの空をゆく鶴の羽根すき透る夢のごとくに
 ♪ 真白羽を空につらねてしんしんと雪ふらしこよ天の鶴群
 ♪ 血のにじむ愛想づかし告げてのち死のかげ匂ふ女となりゐる
 ♪ 心中をとげし二人をさまざまに人は言ふとも彼らはいさぎよき

■【「Bar十月」作品展】
● ……………………………………………………………………………………… ●
 ◎中村征夫写真展「海の軌跡」:10月28日(金)~11月30日(水)
  水中写真の第一人者。新宿駅東口コニカミノルタプラザ「琉球 ふたつの
 海」開催に合わせた企画。「私の思い出深い写真を2L、および六つ切にて
 25点ほど展示し、販売も行います。」

 12月は、
 ◎日暮雄一写真展「祈処土中」:12月1日(木)~12月15日(木)
  アフリカはマリ共和国の土のモスクを撮った写真を展示します。
 ◎竹上妙木版展:12月16日(金)~12月30日(金)
  今年はいつもよりも多く、招かれての作品展があったようです。十月展に
 はどんな作品が? 楽しみです。

■【日本酒の会】
● ……………………………………………………………………………………… ●
 11月・第135回日本酒の会は「宮城県のお酒」です。
 候補酒は、すず音(大崎市)、澤乃泉(登米市)、墨廼江(石巻市)、宮寒
梅(大崎市)、真鶴(加美町)、雪の松島(大和町)、萩の鶴(栗原市)‥‥。
 11月26日(土) 午後7時頃~、当店「Bar十月」で。
 会費は2,700円、酒肴付。

 10月「富山県」は、よしのとも・粋狂也(純米)、三笑楽・赤ラベル(純
米)、北洋・越中懐古(純米)をいただきました。
 12月は「秋田県」、年明け1月は「岩手県」のお酒の予定。毎月、月末の
土曜日に開催。皆様、いっしょに、おいしいお酒を飲みましょう。

■【映画日記】
● ……………………………………………………………………………………… ●
 なんだか見たい映画が目白押しで、映画館に住み込みたいぐらいです。
 さて、10月に観た映画は、

  1.SCOOP            7.アルジェの戦い
  2.お父さんと伊藤さん      8.奇蹟がくれた数式
  3.ジェイソン・ボーン      9.バースデー・カード
  4.エクス・マキナ       10.ある戦争
  5.アイム・ノット・ゼア    11.PK
  6.永い言いわけ

 10月は、台湾や秋田訪問などがあり、いつものように映画館へ行くことが
叶いませんでした。
 「SCOOP」や「お父さんと伊藤さん」の、リリーフランキーの不思議な演
技は絶品です。いやはやなんともかんともの俳優さんです。
 「エクス・マキナ」も近未来起こりうるかもしれない、心を持ったロボット
が優雅に描かれていて、オススメ作品です。「永い言いわけ」は久々の西川美
和監督によるもの。子役の使い方がとても上手くなっている感じがしました。
 「アルジェの戦い」いつまでも色褪せない作品で必見です。アフリカの自由
への道のりの描き方がとてもよく、説得力ある作品。「奇蹟がくれた数式」も
オススメ。

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編┃集┃後┃記┃
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 先日、お客様がとても深い言葉を話された事が心に沁みました。カメラマン
のその方が言うには、被写体の前にどれだけ居るか、見つめるか‥‥、モノと
対峙している時間の長さが作品に出るということです。
 それはすべてに通ずる言葉です。当店で個展をしてくださっている作家さん
の姿にもそれは見受けられます。観る人、読む人に何かを届ける、伝えるとい
うのは、作家の心の貯金ですね。

 今年も東京国際映画祭が六本木地区で行われています。映画館の数は新宿や
や銀座の方が圧倒的に多いのに、どうしてこちらでやらないか、いつも不思議
に思っています。新宿での映画祭を期待しております。

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         十月通信  2016.11.10 第111号
●発 行:「Bar 十月」 くぼたかずこ
     〒160-0021 新宿区歌舞伎町1-1-10 tel.03-5272-1171
     E-mail:kkmoravia@u01.gate01.com
●営業日:月曜~土曜 17時~24時(土曜は19時―24時)
     日曜・祝祭日は休みます。

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2016年10月11日火曜日

十月通信 10月号



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        十月通信   2016.10.10 第110号

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 みなさま、いつもご贔屓ありがとうございます。
 うろ覚えですが、「○○コロすにゃ刃物はいらぬ。雨の三日も降ればいい」
なんて言い回しがあったような。このごろは三日どころか殆ど雨ばかりで、身
も心もお財布も壊滅状態です。お天道さま! 出番ですよ! って叫びたいで
すね。運動会など、秋のイベントが延期になって、がっかりする子供達を見る
とホントに哀れで仕方がありません。天高く馬肥ゆる秋は、天低く畑痩せる秋
かも。
 湿りがちな毎日を、せめては、気持ちだけでもシャープ! 晴れやかに! 
の気分でいたいです。
 さて今月のわたしの歌です。

 ♪ 台湾の九份雨に打たれきて往時もこうか? 悲情城市の
 ♪ 四面に願いを書いた十份のランタン空に雨伐り分けて飛ぶ
 ♪ 台北のネオンが雨にきらめいてわれら七人辻から辻へ
 ♪ 街中に優しさ数え台北の電車や道路やなにげない場所
 ♪ 長月の雨は嘘つき何を企む? わたしのブラウスなおも濡らして

 念願の台湾に行ってきました。東日本大震災の後、世界で、最速で、一番多
額の寄付をしてくれた国。行って、大いに納得。本当に我らに優しく驚いてし
まいました。電車内や、デパートのちょっとした待ち合わせ空間などでも、若
者がすぐに場所を譲ってくれるのです。おそらく、日々の暮らしに満足してい
るのか、もともと優しい国なのでしょうか。
 開墾した土地を9人で分けたに由来す九份(きゅうふん)は、侯孝賢監督「悲
情城市」や宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」ロケ地とか。車で向かう途中から
すごい雨、まるで世界を洗い流すような感じの土砂降りの中、観光客があふれ
る階段状の狭い街を上ったり下りたり。街も、人も、食も、雨も堪能!
 九份の近くの十份も観光客があふれていました。こちらは、列車が通る線路
のすぐ脇で、おおきなランタンの四面に願いを書いて空へ飛ばしてきました。
たくさんの人が願いを書いて嬉しそうに見守っていたのが印象的。
 台湾の人は働き者のようで、24時間営業も多く、ネオンが雨の道路に映え
て映画のよう。そして親切このうえないです。
 9月は雨が多く、長く、強く、うんざりでした。


【好きな歌】
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 ♪ 宮崎県児湯郡木城町石河内濃闇のなかの梨の返り花
                伊藤 一彦「青之風土記」昭和62年

 伊藤一彦(いとうかずひこ)、昭和18年、宮崎市生まれ。早稲田大学卒。
 大学卒業後、ずっと宮崎での生活を続けている。宮崎の歌人、若山牧水の研
究者でもある。どの歌も、生真面目な感じがよく伝わってくる歌で、家族を大
切に身の回りのものを、郷土を、慈しんでいる暮らしぶりが匂います。平仮名
が活き活きとして、やさしい感じがします。

 ♪ ひそやかにあきらかに空渡りゆく鳥の羽音の地には落ちこず
 ♪ 人の死をはかなむわれをうちすてて詩家のごとくに天あふぐ猫
 ♪ あたたかき雨の濡らせる郁子の花この子の恋にまだいとまある
 ♪ われのゐるここ閻浮提 白椿つぎつぎに咲きつぎつぎに落つ

■【「Bar十月」作品展】
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◎中野耕一作品展「中野耕一が描く!」:10月1日(土)~15日(土)
 雑誌の挿絵を中心に描いています「中野耕一が描く!」、剣豪、武将、サ
ムライたちの絵(原画)を展示しています。

◎西英一作品展「en4-矜持-」:10月17日(月)~27日(木)
 西英一さんは立体作品から展開して今回は写真、どんな作品を準備して
いるでしょうか。

 11月は、
 ◎中村征夫写真展:10月28日(金)~11月30日(水)
  水中写真の第一人者。新宿駅東口コニカミノルタプラザ「琉球 ふたつの
 海」開催に合わせた企画。「私の思い出深い写真を2L、および六つ切に
 て25点ほど展示」します。

■【日本酒の会】
● ……………………………………………………………………………………… ●
 10月・第134回日本酒の会は「富山県のお酒」です。
 候補酒は、三笑楽(南砺市)、黒部峡(朝日町)、名誉北洋(魚津市)、よ
しのとも(富山市)、勝駒(高岡市)‥‥。
 10月29日(土) 午後7時頃~、当店「Bar十月」で。
 会費は2,700円、酒肴付。

 9月「広島県」は、宝剣(純米 廣島八反錦)、亀齢(辛口純米 万事酒杯中)、
美和桜(純米 備北水田米)をいただきました。
 11月は「宮城県」、12月は「秋田県」のお酒の予定。毎月、月末の土曜
日に開催。皆様、いっしょに、おいしいお酒を飲みましょう。

■【映画日記】
● ……………………………………………………………………………………… ●
 なんだか見たい映画が目白押しで、映画館に住み込みたいぐらいです。
 さて、9月に観た映画は、

  1.神様の思し召し      12.聲の形
  2.ハート・ビート      13.超高速! 参勤交代! リターンズ
  3.アスファルト       14.グッドバイ・サマー
  4.グランド・イリュージョン 15.コロニア
   見破られたトリック    16.怒り
  5.さとにきたらええやん   17.山河ノスタルジア
  6.あなた、その川を渡らないで 18.プラットホーム
  7.涙の数だけ笑おうよ    19.函館珈琲
   林家かん平奮闘記     20.校庭に東風吹いて
  8.にがくてあまい      21.将軍様、あなたのために映画を撮ります
  9.オーバー・フェンス    22.神聖なる一族24人の娘たち
 10.エル・クラン       23.アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲
 11.君の名は。        24.ハドソン川の奇跡

 9月はなかなか秀作揃いで、沢山通いました。まずおすすめ一覧を。
 「神様の思し召し」「超高速! 参勤交代! リターンズ」「ハート・ビート」
「怒り」「君の名は。」「コロニア」「山河ノスタルジア」「プラットホーム」
「ハドソン川の奇跡」などなど。
 「コロニア」は、ナチの残党が、チリのピノチェト政権下で独自の世界を作
り、多勢の人を監禁したり虐待した事実に基づいた作品。40年もの間存在し
たことも驚きで、多くの人に知って欲しい話です。
 「超高速! 参勤交代! リターンズ」は、単純に面白く、笑うことの楽しさ
を実感しました。
 「神聖なる一族24人の娘たち」は、ロシア西部ボルガ川流域に500年も
の間、我が道を行く国、マリ・エル共和国という国があるそうな。これはいつ
の時代? て感じです。現代の不思議な昔話のよう。
 「ハドソン川の奇跡」80歳を過ぎても着眼の良さ、説得力のある作品を連
打する、クリント・イーストウッド監督には只々敬服いたします。

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編┃集┃後┃記┃
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 先月の通信でもお伝えしましたが、高倉健を題材にしたドキュメンタリー映
画「健さん」は、この秋、モントリオール映画祭のドキュメンタリー部門で、
最優秀賞を受賞した質の高い作品です。健さんの映画は私もかなり見ていて、
「健さん」を見ていて、いろいろ納得するところがありました。日比遊一監督
のこれからの眼を期待したいですね。

 思い切って台湾に行ってきました。なんと贅沢なことに、「台湾人生」「台
湾アイデンティティ」等ドキュメンタリーの酒井充子監督のアテンドです。
「人和園雲南菜」「常青餃子館」「古早厝」等々のお店で、次から次へと出て
来る料理に舌鼓を打ち、朝は豆腐粥に大根餅、夜は夜店の臭豆腐等々‥‥。胃
疲れもなく、本当に栄養満点の卓を囲むことができて、幸せな2泊3日の旅。
さらに人々は大変温和で、自分も優しくなれそうでした。
 台湾も日本も雨ばかり。この雨を、「アメルギー」として、大いにエネルギ
ー変換活用できるとよいですね。

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         十月通信  2016.10.10 第110号
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