2014年11月12日水曜日

十月通信 11月号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

      「十月通信」  2014.011.10 第087号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 みなさま、いつも御贔屓ありがとうございます。
 「天高く馬肥ゆる秋」も、このごろのダイエットブームの影響でしょうか、
ちょっと懐かしい言葉になった気がいたします。でも、果物はわんさか出回っ
て、赤い林檎、黄色い梨、青い葡萄や元気色の柿など、色彩が豊富でちょっと
嬉しい気がします。
 十人十色と言いますが、果物にも色々あって愛おしいですね。

 さて、今月のわたしの歌。

 ♪ よく母に罰があたると言われてた遊んでるときも食べてるときも
 ♪ ズルしてもお天道さんはみているよ母のいつもの口調がポツリと
 ♪ 嘘つくと舌抜かれるよエンマ様にもうこの頃は誰も言わない
 ♪ 大王さま私の担当誰ですか? たくさん嘘をつきましたので 
 ♪ 冥界の裁きやいかにわが行為嘘も真もすべてがうつつ
 ♪ 母は子になんと諭すかこの頃の携帯片手の若き母親

 たまに母のことなど思い出します。そういえば子どもの頃、よく叱られてい
ましたっけ。お買い物のお釣りをくすねた時や嘘をついた時など。堀之内の妙
法寺の餓鬼の地獄絵など見せられて、恐ろしい思いをしました。
 必ずお天道様が見てなさるとか、閻魔様に舌を抜かれるとか。いまどきの若
い母たちはどうしているのでしょう?
 閻魔様は、自分の中に数人住んでいるようです。日本中に嘘つきが多くて、
閻魔様は過労死しそうですね。

■【好きな歌】
● ……………………………………………………………………………………… ●
 ♪ ペンシル・スラックスの若者立ちすくむその伐採期寸前の脚
                 塚本邦雄(「緑色研究」昭和40年)

 塚本邦雄(つかもとくにお、大正9年〜平成17年)、滋賀県生まれ。
 彼の作品は、青春を戦争中に過ごしたせいでしょうか、資質でしょうか、な
にか屈折していて、そこに書かれた言葉が意味するものとは違うものを歌って
いるようなところがあります。妙に肉感的であったり、どこかへ飛んでいくよ
うな感じもして、いつも感嘆詞の連続です。
 次のような歌も、言葉の並びが普通ではなく、斬新で、奔放なイメージを強
く引き出してきます。
 ♪ アヴェ・マリア、人妻まりあ 八月の電柱人のにほひに灼けて
 ♪ 馬は睡りて亡命希ふことなきか夏さりわがたましひ滂沱たり
 ♪ 暗きよろこび愛人の犬仔を生みしかば死神(プルースト)と名を贈りたる


■【「Bar十月」作品展】
● ……………………………………………………………………………………… ●
◎海原修平写真展『新博物図鑑」:11月1日(土)~15日(土)
 海原さん、すでに上海は長い。今回は上海で撮った、りゅうきん〈金魚!〉
を中心とした写真。きれいだったり、こわかったり、不思議だったり。

◎竹上妙版画作品展「探しさがされ」:11月17日(月)~29日(土)
 虫愛ずる姫、妙さんの作品はユニークで生き生きしています。さて、今年
はどんな版画を用意しているでしょう。みなさん、お楽しみに!
 
 12月は、
 ◎日暮雄一写真展「侘び錆」:12月1日(月)~15日(月)
 ◎犬飼三千子作品展:12月16日(火)~30日(火)
  日暮さんは建築家から転身したカメラマン。建築を中心とした写真を撮っ
 ています。犬飼さんは色使いがいつも楽しい、今年も暮れまで展示します。

■【日本酒の会】
● ……………………………………………………………………………………… ●
 11月・第111回日本酒の会は「岡山県のお酒」です。
 候補酒は、、三光正宗(新見市)、歓びの泉(倉敷市)、蘭の誉(新見
市)、かもみどり(浅口市)、喜平(浅口市)、極聖(岡山市)、伊七
(倉敷市)、加茂五葉(津山市)‥‥。

 11月29日(土) 午後7時頃~、当店「Bar十月」で。
 会費は2,700円、酒肴付。おもに地元のみ流通の、おいしいお酒が登場しま
す。うるさい薀蓄なし。酒肴の持ち込み、また初めての方、大歓迎!
 12月は「岐阜県」、1月は「長野県」、のお酒の予定。
 皆様、いっしょに、おいしいお酒を飲みましょう。

■【お知らせ】
● ……………………………………………………………………………………… ●
◎『百花十月』第7号(2014年10月20日発行)発売中 ¥150
 ポエトリ:忘却を売る店(高橋昱亜)、スケッチ:レンズマメ談義《寺尾隆
吉》、ラテンアメリカ前衛詩人列伝7・パプロ・デ・ロカ(鼓直)

■【映画日記】
● ……………………………………………………………………………………… ●
 なんだか見たい映画が目白押しで、映画館に住み込みたいぐらいです。
 さて、10月に観た映画は、
  1.聖者の食卓         11.アンナプルナ南壁7400mの男たち
  2.玄肢           12.バーバー 
  3.悪童日記         13.誰よりも狙われた男  
  4.レッド・ファミリー    14. マルタのことづて
  5.蜩の記           15. アクト・オブ・キリング
  6.記憶探偵と鍵のかかった少女  16. トム・アット・ザ・ファーム
  7.ジャージー・ボーイ    17. 小野寺の弟・小野寺の姉 
  8.ファーネス        18. ぶどうのなみだ     
  9.太陽の座る場所      19. ニンフォマニアックVO,1
 10. バツイチは恋のはじまり  20. フランキー&アリス
  
「聖者の食卓」は、インドでの、毎日10万食を振る舞う様子を描いたドキュ
メント。驚きの画面でした。「悪童日記」は双子役の少年の説得力ある演技に
脱帽です。
「アクト・オブ・キリング」は何と言っていいか‥‥、ドキュメントです。イ
ンドネシアの、赤狩りと称して反政府者を抹殺したことを、当時の当事者たち
に再現させたもの。当時の政府は抹殺者のやくざにそれをさせて黙って見てい
て、後押しもしているという話。あちらでは、ヤクザをブレンダーとかいう。
自由が語源とか。画面の初めでは「オレは自由人なのだ!」と豪語している老
ヤクザも、終わりには、眼に泪をいっぱい溜めて、間違っていたのか? など
ど言ってましたっけ。遅いんだよ。とわたしは思いましたが。身の毛のよだつ
ドキュメントでした。
「バーバー」。さすがコーエン兄弟、面白い。「小野寺の弟・小野寺の姉」は
愉快。

───────────────────────────────────
編┃集┃後┃記┃
━┛━┛━┛━┛
 先日、昨年同様、小手指の「ほったらかし農園」で、青空宴会をしました。
蒼くひろがる秋空、まさに食欲の秋でした。人参の葉っぱもゆらゆらと風に
揺れて、われらを招いている感じ、冬の匂いもする遠慮がちの風が、美味し
い香りを振りまいていました。
 傍らの畑から掘り立ての里芋で芋煮鍋。しばらくは匂いがつまみ。街郊外
とはいえ、自然の空気は元気になるためのダシです。それぞれ用意した長靴
を穿いたパーティーは中々愉快。
 若者はトラクターに嬉々として乗り、黒々とした土を起している姿はみて
いて楽しい。みなさん、そこまで来ている冬と、上手く遊びましょうね。

────────────────────────────────
         十月通信  2014.011.10 第087号
●発 行:「Bar 十月」 くぼたかずこ
     〒160-0021 新宿区歌舞伎町1-1-10 tel.03-5272-1171
     E-mail:kkmoravia@u01.gate01.com
●営業日:月曜~土曜(祝祭日も営業しています)
     17時~24時(土曜・祝祭日は19時―24時)
     日曜は休みます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○「Bar 十月」ホームページ: http://sites.google.com/site/kkmoravia/
○「Bar 十月」紹介ページブログ: http://ju-ga-tsu.blogspot.com
○「ゴールデン街」ホームページ: http://www.goldengai.net/
                 http://goldengai.jp/pg12.html

0 件のコメント:

コメントを投稿