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十月通信 2018.09.10 第133号
発行:Bar 十月(新宿ゴールデン街)
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みなさま、いつもご贔屓いただきありがとうございます。
8月は初めから終わりまで台風の大量発生で、特に西日本では壊滅的痛手を
被りました。多くのボランティアの活躍が報道されましたが、足手まといボラ
ンティアも垣間見えたような気がします。子供のうちから救助活動の方法や、
窮地を知らせる方法などを教えてゆくのも良いかもしれませんね。天災の多い
国の住民ですから。
9月はもっともっと大型台風がやって来そうです。ご注意を。
今月のわたしの歌。
♪ 新しき凶器となりぬこの夏の暑さに人が襲われている
♪ 九月蚊帳吊ることもなし蚊も人も息絶え絶えの平成熱波
♪ 台風のヘクトパスカルどれほどに? 鎌倉元寇そしてこの夏
♪ 嗚呼、台風の篠突く雨はブルドーザー吹き荒ぶ風はチェーンソーのよう
今年の猛暑、蚊も動きを奪われるほどの暑さだったとか。また、近頃多いの
ではないかと思われる豪雨や地震の甚大な被害、畏怖を感じます。自然災害は
天からのお仕置きなのでしょうか。
【好きな歌】
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♪ 無垢、無邪気、無心、無防備笑顔とは無から生まれるものと思えり
俵万智(「Flower calender」2018年版)
俵万智(たわらまち)、昭和37年大阪生まれ。早稲田大学在学中に、歌人
佐佐木幸綱に出会い、歌を始める。『サラダ記念日』で第32回角川短歌賞受
賞。
彼女の歌にはいつも〈彼〉がいて、どれもこれもが愛の呟きのよう。恋愛レ
ベルが高いのでしようか、いつまでも。
掲出の歌は語呂と言葉が勢いよく、それゆけ、それゆけ! と畳み込む感じ
が好きです。毎年ゲットする花屋さんのカレンダーに載っていました。
♪ 言葉にはならぬ思いを日々こぼすエリカ小さき花を落として
♪ 唐突に自分の何かを変えたくてオレンジ色に爪を塗る朝
♪ 向きあいて無言の我ら砂浜にせんこう花火ぽとりと落ちぬ
♪ 明日からは君と呼べない君がいてバラの花束色のピリオド
■【「Bar十月」作品展】
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◎犬飼三千子作品展:9月1日(土)~15(土)
犬飼三千子さんは版画だけでなく、様々な表現を開拓しています。今回もま
た版画の他に、お面も数点、展示しています。
◎中野耕一作品展:9月18日(火)~29日(土)
中野耕一さんは、時代小説の挿絵などを中心に活躍しています。武将の絵に
は鬼気迫るものがあります。
10月は、
◎川村祐美作品展:10月2日(火)~13日(土)
◎三浦仁写真展:10月16日(火)~31日(水)
川村祐美さんは版画を制作しています。三浦仁さんは写真です。さて、どん
な作品がやってくるでしょうか?
■【日本酒の会】
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9月・第157回日本酒の会は「山梨県のお酒」です。
候補酒は、青煌(北杜市高根町)、旦(大月市)、春鶯囀(富士川町)、本
菱(富士川町)、腕相撲(笛吹市)、 榊政宗( 南アルプス市)‥‥。
9月29日(土)午後7時頃~、当店「十月」で。
会費は2,700円、酒肴付。
8月「兵庫県」は、赤石/純米吟醸生原酒たれくち(明石市)、仙介/夏純
米(特別純米)・一火(神戸市東灘区)、福寿/純米原酒ひやおろし(神戸市
東灘区)をいただきました。
10月は「石川県」、11月は「群馬県」のお酒の予定。
毎月、月末の土曜日にやっています。お酒、酒肴の持ち込み大歓迎!
皆様、いっしょに、おいしいお酒を飲みましょう。
■【お知らせ】
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◎東京湾クルーズ 9月30日(日)(「粧」主催)
浅草、東京水辺ライン乗り場14時30分集合。羽田で海から滑走路を見る
コースです。定員64名。11,000円。
参加希望者は当店へ。
■【映画日記】
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なんだか見たい映画が目白押しで、映画館に住み込みたいぐらいです。
さて8月に観た映画は、
1.コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-
2.カメラを止めるな!
3.スターリンの葬送狂騒曲
4.英国総督 最後の家
5.子どもが教えてくれたこと
6.詩季織々
7.王様の事件手帖
8.タリーと私の秘密の時間
9. チャーチル ノルマンディーの決断
10.オーケストラ・クラス
11.SHOCK WAVE ショックウェイブ 爆弾処理班
12.ミッション:インポッシブル/フォールアウト
13.華麗なる人生
14.ゲンポとタシの夢見るブータン
15.返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す
16.未来のミライ
「子どもが教えてくれたこと」難病と闘う子供たちの記録。あの小さな子供た
ちの口から出る人生の教訓のような言葉は宝石です。音楽もまた素晴らしい。
「華麗なる人生」は世界中がシニア社会になりつつある中、とても瑞々しくて
”こうしてはいられない”という思いにかられる作品。
「ゲンポとタシの夢見るブータン」ブータンの山々や町を背景にして、子供た
ちと親との葛藤を描いたドキュメンタリー。景色が素敵。
「返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す」は沖縄返還に尽力した千葉外交官の
話。主演の井浦新がとてもよく、定年後の演技にはほとほと感心。歩き方が良
い。こんな骨太の役人、今時いるのでしょうかね。正直、公正密約無しの役人
が。「オーケストラ・クラス」とにかくおすすめ。
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編┃集┃後┃記┃
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つい先日、テレビで「恐竜」をテーマにした番組を観ました。日本では、最
近、意外と多くの恐竜の化石が発見されているとか。最終章辺り、古代生物に
憧れた少年の話があり、感動的でした。
その少年、岸和田市の宮内和也君は8歳の時、癌の宣告を受け、病と闘いな
がらも古生物、特に海の爬虫類「モササウルス」の研究に没頭したそうな。残
された時間をそれだけに絞った。16歳の時、「古生物学会」で発表して多く
の古生物学者から喝采を受け、その後、17歳で夭逝。なんとも切ない話でし
た。シンシナティ大学の小西教授が、宮内和也くんの意志を組み込んだ論文を
発表すると彼の部屋でご両親に約束をする場面は心に大いに沁みました。
また、予備校で数学を教えている高橋一雄さんは、「語りかける中学数学」
という参考書を出した人。今、彼は少年院で教えているようです。生徒の中に
は高卒認定試験の合格を目指す子もいるとか。高卒認定をとり次のステップに
上がる少年が出始めているようです。
世の中には本当に、他人の幸せのために動く人がいるのです。欲の皮の突っ
張った政治家に知らせたいです。私には何ができるかしらん‥‥。
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十月通信 2018.9.10 第133号
●発 行:「Bar 十月」 くぼたかずこ
〒160-0021 新宿区歌舞伎町1-1-10 tel.03-5272-1171
E-mail:kkmoravia@u01.gate01.com
●営業日:火曜~土曜&祭日 17時~24時
日曜・月曜日はお休みです。
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